この記事は2026年10月1日時点の公式情報に基づきます。
「補助金を使いたいけれど、まずどこに相談すればいいのか分からない」。和歌山県内で事業をしていて、そう感じたことはありませんか。
制度の名前は聞いたことがあっても、公募要領は長く、締切や必要書類を自分だけで読み解くのは大変です。「商工会議所に行けばいい」と聞いても、会員でないと相談できないのでは、と足が止まる方も少なくありません。
・和歌山県の公式サイトでは、商工会・商工会議所の経営相談は「会員・非会員を問わず」利用できると案内されています。
・県内の商工会議所は和歌山・海南・橋本・紀州有田・御坊・田辺・新宮の7か所。それ以外の地域は商工会が窓口です。
・小規模事業者持続化補助金(第20回公募)は、商工会議所が発行する事業支援計画書(様式4)の発行受付締切が2026年12月4日(金)。申請締切(12月15日)より先に来ます。
この記事では、和歌山県内の商工会議所で補助金の相談をするときの窓口の探し方・相談できる内容・持続化補助金の金額と締切・相談前の準備を、県と事務局の公式情報だけをもとに整理します。最後に「相談に行く前に用意しておくと話が早いもの」もまとめているので、電話をかける前に目を通してみてください。

和歌山県の商工会議所で補助金相談ができる窓口は7か所
和歌山県内には7つの商工会議所があり、事業所のある地域によって相談先が決まります。
和歌山県の公式サイト(商工振興課)によると、商工会・商工会議所は商工会法または商工会議所法に基づいて設立された認可法人で、地域の総合経済団体です。職員が経営・金融・税務・創業・経営革新等に関する相談に対応する「経営改善普及事業」(小規模事業者の経営や技術の改善を支援する事業)を行っています。
県の一覧に掲載されている商工会議所は、和歌山・海南・橋本・紀州有田・御坊・田辺・新宮の7つです。岩出市・紀の川市・白浜町・串本町など、これ以外の地域は各地の商工会が窓口になります。
| 商工会議所 | 所在する市 | 連絡先の確認方法 |
|---|---|---|
| 和歌山商工会議所 | 和歌山市 | 電話 073-422-1111(平日9:00〜17:30)/和歌山商工会議所 公式サイト |
| 海南商工会議所 | 海南市 | 住所・電話番号・受付時間は、和歌山県公式サイト「商工会・商工会議所」の一覧から各会議所の公式サイトでご確認ください |
| 橋本商工会議所 | 橋本市 | |
| 紀州有田商工会議所 | 有田市 | |
| 御坊商工会議所 | 御坊市 | |
| 田辺商工会議所 | 田辺市 | |
| 新宮商工会議所 | 新宮市 |
なお、同じ市内でも合併前の旧町村の区域は商工会が担当している場合があります。自分の事業所がどちらの地区か分からないときは、最寄りの商工会議所か商工会に電話で確認するのが確実です。商工会の地区は公募要領に記載の商工会検索サイトでも調べられます。
商工会議所の補助金相談は会員でなくても利用できる
和歌山県公式サイトの「相談窓口のご紹介」には、商工会・商工会議所について「商工会等の会員・非会員を問わず、経営等に関する各種相談をご利用いただけます」と書かれています。「入会していないから相談できない」と考える必要はありません。
相談できるテーマは、補助金に限りません。県の説明では、経営・金融・税務・創業・経営革新などが挙げられています。補助金の相談をきっかけに、資金繰りや販路開拓の進め方まで一緒に整理できるのが、商工会議所に相談する利点です。
予約の要否、相談できる曜日、専門家相談の有無は会議所ごとに異なります。会員向けに限定されているサービスがあるかどうかも含め、各商工会議所の公式サイトまたは電話でご確認ください。
和歌山商工会議所の相談窓口と無料オンライン経営相談
和歌山市の事業者は、和歌山商工会議所の企業支援課とオンライン経営相談窓口を利用できます。
和歌山商工会議所の公式サイトによると、所在地は〒640-8567 和歌山市七番丁26-1 モンティグレ ダイワロイネットホテル和歌山2階、電話は073-422-1111、受付時間は平日9:00〜17:30です。金融や経営についての相談は企業支援課が担当しています。
来所が難しい場合は、オンライン経営相談窓口があります。公式サイトに記載されている内容は次のとおりです。
| 対象 | 和歌山商工会議所管内の商工業者および創業予定者 |
|---|---|
| 相談内容 | 各種補助金、融資、創業など経営全般に関すること |
| 料金 | 無料 |
| 方法 | Zoomを使用 |
| 相談時間 | 1回あたり30分(原則、延長不可) |
| 申込 | お申込み専用フォームから申し込み |
このほか、和歌山商工会議所の「経営サポート」には、経営相談、マル経融資制度(無担保・無保証の融資制度)、エキスパート・バンク事業、IT情報化支援などのメニューが並んでいます。各メニューの利用条件や回数は、和歌山商工会議所の公式サイトでご確認ください。

小規模事業者持続化補助金は商工会議所の「様式4」が必須
商工会議所への相談が申請の必須手続きになっている代表的な制度が、小規模事業者持続化補助金です。
小規模事業者持続化補助金<一般型 通常枠>は、小規模事業者が自ら作った経営計画に基づいて行う販路開拓等の取組の経費の一部を国が補助する制度です。2026年度(令和8年度)は第20回公募の受付が予定されています。以下は第20回公募 公募要領(第8版・2026年7月21日)の記載です。
| 制度名 | 小規模事業者持続化補助金<一般型 通常枠> 第20回公募(2026年度・令和8年度) |
|---|---|
| 実施主体 | 国の補助事業(商工会議所地区は「商工会議所地区 小規模事業者持続化補助金事務局」) |
| 対象者 | 小規模事業者等。商業・サービス業(宿泊業・娯楽業除く)は常時使用する従業員の数5人以下、サービス業のうち宿泊業・娯楽業と製造業その他は20人以下 |
| 補助率・上限 | 補助率2/3(賃金引上げ特例のうち赤字事業者は3/4)/補助上限50万円。インボイス特例は50万円上乗せ、賃金引上げ特例は150万円上乗せ、両特例の要件をともに満たす場合は200万円上乗せ |
| 対象経費 | 機械装置等費、広報費、ウェブサイト関連費、展示会等出展費、旅費、新商品開発費、借料、委託・外注費 |
| 申請期間 | 申請受付開始 2026年11月5日(木)/申請受付締切 2026年12月15日(火)17:00/事業支援計画書(様式4)発行の受付締切 2026年12月4日(金)。予定は変更される場合があります |
| 窓口 | 事業所のある地域の商工会議所(様式4の発行依頼)/補助金事務局 03-6634-9307(9:00〜12:00、13:00〜17:00。土日祝日、年末年始除く) |
| 公式URL | 商工会議所地区 小規模事業者持続化補助金 公式サイト |
事業支援計画書(様式4)とは、商工会議所が事業者の計画内容を確認したうえで発行する書類です。公募要領では、受付締切以降の発行依頼は「いかなる理由があってもできません」と明記されています。また「発行には時間を要する場合がありますので、十分な余裕をもって」依頼するよう求められています。
上限額や補助率は「要件を満たせば」適用されるものです。審査があり、申請すれば必ず採択されるわけではありません。採択発表は2027年3月頃の予定とされています。
商工会議所へ補助金相談に行く流れと締切の逆算
第20回公募に間に合わせるには、12月4日の様式4締切から逆算して相談を始める必要があります。
公募要領に示されている申請の流れを、和歌山県内の商工会議所地区の事業者向けに並べると次のようになります。
- GビズIDプライムのアカウントを取得する(GビズID公式サイト)。申請は電子申請システムのみで、郵送での申請は受け付けられません。
- 経営計画・補助事業計画を作る。電子申請システムに入力し、申請内容を印刷します。
- 地域の商工会議所に事業支援計画書(様式4)の発行を依頼する。発行受付締切は2026年12月4日(金)。訪問時は事前連絡が求められています。
- 発行された様式4のPDFを電子申請システムにアップロードして申請する。申請受付締切は2026年12月15日(火)17:00です。
- 採択後、見積書等を提出し、交付決定を受けてから補助事業を始めます。
補助事業の実施期間は、第20回受付締切分で交付決定日から2028年3月31日(金)まで、実績報告書の提出期限は2028年4月10日(月)とされています。交付決定より前に発注・支払いをした経費の扱いなど、細かな条件は公募要領でご確認ください。
相談に行く前に、次のものを用意しておくと話が早く進みます。
- 事業の概要が分かるもの(業種、従業員数、直近の売上の状況)
- 補助金で取り組みたいこと(例:チラシ、看板、ホームページ、機械の導入)と、おおよその金額
- いつまでに実施したいか

和歌山の事業者が補助金相談でつまずきやすい落とし穴
締切の読み違いと「任せきり」が、相談の現場で起きやすい失敗です。
申請締切だけを見て、様式4の締切を見落とす
第20回公募では、申請受付締切(12月15日)より11日早い12月4日が様式4の発行受付締切です。計画書ができていない状態では発行を依頼できないため、11月中に一度は商工会議所へ相談しておくと安心です。
代理人だけで相談・発行依頼をしようとする
公募要領には、社外の代理人のみで、地域の商工会・商工会議所へ相談や様式4の発行依頼等を行うことはできないと書かれています。計画づくりを外部に手伝ってもらう場合でも、事業者本人が内容を理解し、自分で相談・依頼に関わる必要があります。
ホームページだけで申請しようとする
公募要領では、ウェブサイト関連費のみによる申請はできません。必ずほかの経費と一緒に申請する必要があり、ウェブサイト関連費の補助金交付申請額の上限は30万円(税込)とされています。
商工会地区なのに商工会議所へ行ってしまう
商工会地区と商工会議所地区では、問い合わせ先も様式4の発行手順も異なります。事業所の所在地がどちらの地区かを先に確認してください。
商工会議所以外に和歌山県内で補助金を相談できる窓口
和歌山県は、商工会・商工会議所のほかに2つの相談先を公式サイトで紹介しています。
- 和歌山県よろず支援拠点:経済産業省が各都道府県に1拠点ずつ設置した、経営に関するワンストップの相談所。県の案内では「相談回数に制限はありません」とされています。
- 独立行政法人中小企業基盤整備機構:国の中小企業政策の実施機関で、アドバイザーによる無料相談を行っています。
県の制度そのものについての問い合わせ先は、和歌山県 商工労働部 商工労働政策局 商工振興課(電話 073-441-2744)です。市町村が独自に設けている補助金は、各市町村の担当課が窓口になります。金額や締切は市町村ごとに異なるため、各市町村の公式サイトでご確認ください。
よくある質問
和歌山県内の商工会議所での補助金相談について、よく出る疑問をまとめます。
和歌山県の商工会議所は、会員でなくても補助金の相談ができますか?
和歌山県の公式サイトでは、商工会・商工会議所について「会員・非会員を問わず、経営等に関する各種相談をご利用いただけます」と案内されています。ただし、相談の予約方法や対応できる内容は会議所ごとに異なるため、事業所のある地域の商工会議所へ事前に電話で確認してください。
小規模事業者持続化補助金(第20回公募)の締切はいつですか?
商工会議所地区の第20回公募は、申請受付開始が2026年11月5日(木)、申請受付締切が2026年12月15日(火)17:00です。商工会議所に依頼する事業支援計画書(様式4)の発行受付締切は2026年12月4日(金)で、この日を過ぎると発行依頼はできません。予定は変更される場合があるため、事務局の公式サイトでご確認ください。
補助金の申請を代行業者だけに任せて、商工会議所へ相談に行ってもらうことはできますか?
小規模事業者持続化補助金の第20回公募要領では、社外の代理人のみで地域の商工会・商工会議所へ相談や事業支援計画書(様式4)の発行依頼等を行うことはできないとされています。事業者自身が相談・依頼に関わる必要があります。
自分の事業所が「商工会議所地区」か「商工会地区」か分かりません。どう調べればよいですか?
和歌山県内には和歌山・海南・橋本・紀州有田・御坊・田辺・新宮の7つの商工会議所があり、それ以外の地域は各町などの商工会が担当します。迷う場合は、和歌山県の公式サイト「商工会・商工会議所」の一覧か、公募要領に記載の商工会検索サイトで確認し、最寄りの窓口に電話で問い合わせるのが確実です。
ホームページ制作の費用は小規模事業者持続化補助金の対象になりますか?
第20回公募要領では「ウェブサイト関連費」が補助対象経費の一つです。ただし、ウェブサイト関連費のみによる申請はできず、ほかの経費と一緒に申請する必要があります。また、ウェブサイト関連費の補助金交付申請額の上限は30万円(税込)とされています。審査があり、申請すれば必ず採択されるものではありません。
まとめ:和歌山県の補助金相談は最寄りの商工会議所への電話から
補助金の一歩目は、制度を調べ尽くすことではなく、地域の窓口に相談の予約を入れることです。
・和歌山県内の商工会議所は和歌山・海南・橋本・紀州有田・御坊・田辺・新宮の7か所。それ以外の地域は商工会へ。
・県の案内では、経営相談は会員・非会員を問わず利用できる。
・小規模事業者持続化補助金(第20回公募)は補助率2/3・補助上限50万円(特例で上乗せあり)。審査あり。
・様式4の発行受付締切は2026年12月4日(金)、申請受付締切は12月15日(火)17:00。
・代理人のみでの相談・発行依頼は不可。事業者本人が関わる。
日程や要件は変更される場合があります。申請前に必ず補助金事務局の公式サイトと、事業所のある地域の商工会議所で最新情報をご確認ください。
この記事は2026年10月1日時点の公式情報に基づきます。
