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湯浅町の補助金・助成金一覧【令和8年度】事業者・移住・農漁業の全制度

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湯浅町の補助金・助成金一覧【令和8年度】事業者・移住・農漁業の全制度
湯浅町の補助金・助成金一覧【令和8年度】事業者・移住・農漁業の全制度

この記事は2026年9月24日時点の公式情報に基づきます。制度の年度は「令和8年度(2026年度)」を基本とし、公式で確認できなかった項目は数値を書かず、確認先を示しています。

「湯浅町で使える補助金をまとめて見たいのに、町のサイトは課ごとにページが分かれていて探しきれない」。醤油蔵の店舗改修を考えている方も、空き家を直して移住したい方も、みかん山の運搬車を買い替えたい方も、同じところでつまずいています。

湯浅町の制度は、ふるさと振興課・産業建設課・政策企画課・住民生活課・健康福祉課・教育委員会と、窓口が6つに分かれています。制度名を知らないと町のサイト内検索にも引っかからず、「自分は対象なのか」「いくら出るのか」に辿り着く前に諦めてしまう方が少なくありません。

結論を先に言うと、令和8年度に湯浅町で使える主な制度は、事業者向けが町独自4本+国の2本+伝建地区の修理補助、住民向けが8本、農漁業向けが6本です。町独自の創業支援事業補助金は上限100万円で補助率10分の10、空き家改修事業補助金は3分の2で上限100万円と、人口1万人規模の町としては手厚い設計になっています。

この記事では、それぞれを「制度名・対象・上限・締切・窓口・公式URL」の表で一覧化し、注目制度3つの使い方、申請の共通手順、落とし穴、よくある質問までまとめます。

意外なところでは、創業支援事業補助金と特産品等開発奨励補助金の令和8年度受付はすでに締め切られています。いま事業者が動くなら、年内に公募がある国の小規模事業者持続化補助金と、来年度4月の町制度公開に向けた商工会への事前相談が現実的な選択肢です。その理由も本文で解説します。

和歌山県有田郡湯浅町の湯浅町役場
写真: アラツク / Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)

▶ 和歌山県 全30市町村の補助金・助成金一覧はこちら

湯浅町の補助金・助成金は「事業者・住民・農漁業」の3分類で見る【令和8年度】

湯浅町の制度は町独自のものと、国・県の制度を町の窓口で受け付けるものが混在しているため、まず3分類と実施主体を押さえると迷いません。

✓ 結論box:誰が・いくら・いつまで・どこへ

  • 事業者:町の創業支援(上限100万円・10分の10)と特産品開発(上限50万円)は令和8年度受付終了。年内なら国の小規模事業者持続化補助金を湯浅町商工会(0737-63-3535)経由で。
  • 住民・移住者:空き家改修は3分の2・上限100万円、40歳以下の住宅取得は新築100万円・中古40万円、東京圏からの移住は世帯100万円・単身60万円。窓口はふるさと振興課(0737-64-1112)と産業建設課(0737-64-1124)。
  • 農漁業:新規就農の経営開始資金は年165万円(最長3年)、モノラックのレールは上限15万円、クローラー運搬車は上限10万円。窓口は産業建設課産業係(0737-64-1124)。

制度の「国・県・町の関係」は次の3パターンです。町が予算を持つ独自制度(創業支援・特産品開発・定住促進奨励金・空き家改修など)、国の制度を町が窓口として受け付けるもの(移住支援金・経営開始資金・経営発展支援)、国の制度で町は関与せず商工会が支援機関になるもの(小規模事業者持続化補助金・デジタル化・AI導入補助金)です。どのパターンかで、相談先が役場か商工会かが変わります。

なお、湯浅町公式サイトの制度ページは毎年4月1日前後に更新されるものが多く、創業支援事業補助金・観光バス誘致促進事業助成金は2026年4月1日更新と明記されています(湯浅町ふるさと振興課)。年度が替わったら、まずこの課のページを見る習慣をつけると取りこぼしが減ります。

事業者向け補助金一覧(醤油・観光・伝建地区の店舗改修・創業)

湯浅町の事業者向け制度は町独自の4本と、湯浅町商工会が支援機関となる国の2本、伝建地区内の建物に使える修理・修景補助の計7本です。

制度名 実施主体 対象者 補助率・上限 申請期間(令和8年度) 窓口 公式URL
湯浅町創業支援事業補助金 湯浅町 町内で新たに創業(第二創業含む)する個人・法人。農林漁業・金融保険業を除く。湯浅町商工会の推薦が必要 1事業につき上限100万円(補助率10分の10) 2026年4月1日公開、6月30日(火)で受付終了 ふるさと振興課商工観光係 0737-64-1112 湯浅町公式
湯浅町特産品等開発奨励補助金 湯浅町 町内に住所を有する個人・法人、町内に店舗または事業所を有する者。町の産品を活用した新商品開発・既存商品の改良 1事業につき上限50万円。年度内1団体1事業 5月29日(金)で受付終了。審査6月中旬、交付決定7月上旬 ふるさと振興課商工観光係 0737-64-1112 湯浅町公式
令和8年度湯浅町観光バス誘致促進事業助成金 湯浅町 湯浅町内で団体旅行を実施する旅行業者(旅行業登録済み)。バス1台の参加者10名以上(乗務員・添乗員除く)、町内消費額がバス1台につき1万円以上、官公庁の視察・研修・学校行事や政治・宗教目的でないこと 団体旅行1回あたりバス1台につき2万円(1回あたり上限6万円) 2026年4月1日公開。事前申請制。助成見込み額が予算額に達した時点で終了(先着順)。締切日は湯浅町公式サイトでご確認ください ふるさと振興課商工観光係 0737-64-1112 湯浅町公式
湯浅町地域イベント助成事業補助金 湯浅町 地域が主体となって実施する、地域活性化に貢献するイベントを行う民間団体等 湯浅町(ふるさと振興課)の公式サイト・公募要領でご確認ください 令和8年度の募集有無・締切は湯浅町(ふるさと振興課)の公式サイト・公募要領でご確認ください(2026年9月24日時点で公式サイトに制度ページが見当たりません) ふるさと振興課 0737-22-3120 湯浅町公式(ふるさと振興課)
まちなみ保存事業補助金(伝建地区の修理・修景) 湯浅町 湯浅伝統的建造物群保存地区内の建物所有者(店舗・醤油蔵・住宅)。現状変更許可を受け、修理・修景基準に沿う工事 修理事業(特定された保存建物の外観・構造の工事)は原則8割、修景事業(保存物件以外の建物の外観の工事)は原則6割を補助。上限額は教育委員会にご確認ください 年度ごとの事業。希望がある場合はなるべく早く教育委員会へ相談 教育委員会歴史文化財係 0737-64-1128 湯浅町公式
小規模事業者持続化補助金〈一般型〉 中小企業庁(商工会地区事務局) 常時使用する従業員が商業・サービス業(宿泊業・娯楽業除く)5人以下、宿泊業・娯楽業・製造業その他20人以下の小規模事業者。湯浅町は商工会地区 補助率3分の2(賃金引上げ特例のうち赤字事業者は4分の3)。補助上限50万円。インボイス特例で+50万円、賃金引上げ特例で+150万円、両特例で+200万円(最大250万円)(第20回公募要領第8版) 第20回公募:申請受付2026年11月5日(木)~12月15日(火)17:00。事業支援計画書(様式4)発行の受付締切は12月4日(金) 湯浅町商工会 0737-63-3535(様式4の発行) 中小企業庁/商工会地区事務局
デジタル化・AI導入補助金2026(旧IT導入補助金) 中小企業庁(事務局) 中小企業・小規模事業者のITツール・AI導入。IT導入支援事業者と共同申請 申請枠により異なる。事務局公式でご確認ください 複数回締切。事務局公式でご確認ください IT導入支援事業者経由(相談は湯浅町商工会) 事務局公式

表の見方で重要なのは、町独自の2本(創業支援・特産品開発)は春に締め切られ、国の2本(持続化・デジタル化)は年間を通じて複数回の締切があるという時間軸の違いです。醤油や金山寺味噌の新商品を出したい方は、来年度の特産品等開発奨励補助金(5月末締切が例年のパターン)に向けて、秋から冬に試作と販路の見込みを固めておくと申請書が書きやすくなります。

伝建地区で店舗を開く方は、店舗の内装・設備を創業支援事業補助金で、外観の修理・修景をまちなみ保存事業補助金で、という2本立ての設計が考えられます。ただし同じ経費を2つの補助金に重複計上することはできないため、見積書を工事区分ごとに分けて、ふるさと振興課と教育委員会の両方に事前相談することが前提です。

醤油醸造の町並みが残る湯浅の重要伝統的建造物群保存地区
写真: At by At / Wikimedia Commons (CC BY-SA 3.0)

住民・移住者向け補助金一覧(空き家・移住・結婚・住宅・子育て)

住民向けは「住まい」と「子育て」に厚く、移住者は空き家改修・移住支援金・定住促進奨励金の3本を組み合わせられる可能性があります。

制度名 実施主体 対象者 補助率・上限 申請期間(令和8年度) 窓口 公式URL
湯浅町空き家改修事業補助金 湯浅町(県補助への町上乗せ) 空き家所有者と売買・賃貸借契約を結んだ移住者(申請年度4月1日時点で65歳未満)、または移住者と契約した所有者。3親等内の親族間契約は除外。和歌山県内事業者への工事委託が必須 補助対象経費の3分の2(上限100万円) 改修工事の着工前に申請。実績報告は交付決定年度の3月31日まで ふるさと振興課商工観光係 0737-64-1112 湯浅町公式
移住支援金(和歌山県移住支援事業) 和歌山県・湯浅町 東京23区在住者、または東京圏在住で23区へ通勤する方が、マッチング支援・起業支援・テレワーク等で移住 世帯100万円(18歳未満の帯同者1人につき100万円加算)、単身60万円 移住後1年以内に町へ申請 ふるさと振興課 0737-64-1112 和歌山県公式
湯浅町定住促進奨励金 湯浅町 40歳以下(夫婦はいずれかが40歳以下)で町内に住宅を新築・購入し、本人(または夫婦)が所有 新築・建売100万円、中古住宅40万円(予算の範囲内) 予算の範囲内で随時 産業建設課 0737-64-1124 湯浅町公式
湯浅町結婚・パートナーシップにおける新生活支援事業補助金 湯浅町 令和8年1月1日~令和9年3月31日に婚姻届受理またはパートナーシップ宣誓、双方39歳以下、町内在住 双方39歳以下30万円、双方29歳以下60万円。令和8年4月1日~令和9年3月31日に支払った住居費・引越費用 受付は令和9年3月31日まで 政策企画課政策企画係 0737-63-2552 湯浅町公式
湯浅町個人向け太陽光発電設備・蓄電池等導入支援事業補助金(令和8年度) 湯浅町 町内に住所を有し居住する個人(設置後に居住予定も可)。契約日が5月1日以降 太陽光:3kW以下105,000円/kW、4kW以上70,000円/kW(上限80万5千円)。蓄電池:価格の3分の1(上限47万円、太陽光と同時設置)。コージェネ:価格の2分の1(上限30万円) 令和8年5月22日受付開始、予算上限到達で終了 住民生活課環境係 0737-64-1102 湯浅町公式
湯浅町住宅耐震事業補助金 湯浅町 耐震診断を受け耐震性能が不足する住宅の耐震補強設計・改修工事・現地建替え 木造住宅耐震診断は無料(平成12年5月31日以前着工)。非木造住宅耐震診断は費用の3分の2(上限8万9千円)。耐震補強設計は設計費の3分の2(最大13万2千円)、耐震改修工事は工事費の3分の2+11.5%(合わせて最大115万9千円)。設計と工事を一体的に行う場合は合計最大131万6千円 予算の範囲内。産業建設課(0737-64-1124)にご確認ください 産業建設課 0737-64-1124 湯浅町公式
老朽危険空家除却補助事業 湯浅町 年間を通して居住実態がなく、和歌山県空家等対策推進協議会の特定空家判断基準で100点以上と判定された個人所有の空家の所有者・相続人等(町税の滞納なし) 補助対象工事費(または国土交通大臣が定める標準除却費のいずれか少ない方)の10分の8(上限80万円) 予算の範囲内(予算がなくなり次第終了)。除却工事の着手前に申請 産業建設課管理係 0737-64-1124 湯浅町公式
子育て支援(grow with) 湯浅町 町内在住の妊婦・子育て世帯 出産祝い金:第1子10万円・第2子20万円・第3子以降30万円。妊婦支援給付金:出産前5万円+出生後5万円×人数。0~2歳の第2子以降保育料補助(所得制限あり)。3~5歳の給食主食費・副食費助成。小中学校給食費無償化。18歳までの医療費助成。小児インフルエンザ1回3,700円まで 随時(各制度の要件あり) 健康福祉課 0737-65-3008/教育委員会 0737-63-1111 湯浅町公式

移住を検討している方が最初に見るべきは空き家改修事業補助金の3つの条件です。①申請年度の4月1日時点で65歳未満、②和歌山県内の事業者に工事を委託、③着工前に申請。特に③は、契約や引越しを急いで先に工事を始めてしまうと対象外になるため、空き家バンクで物件を決めたら工事契約の前にふるさと振興課へ連絡してください。

住宅取得側の定住促進奨励金は40歳以下が条件で、新築100万円・中古40万円と金額差が大きい点も判断材料になります。空き家改修(賃貸・購入した空き家のリフォーム)と定住促進奨励金(住宅の取得)は目的が異なる制度のため、中古の空き家を購入して改修する場合に両方の対象になり得るかは、産業建設課とふるさと振興課の双方に個別確認が必要です。

農業・漁業向け補助金一覧(みかん・運搬車・新規就農・漁業担い手)

有田みかんの産地である湯浅町は、急傾斜地の作業を軽くする運搬機械への町独自補助と、国の新規就農支援を産業建設課の1窓口で受け付けています。

制度名 実施主体 対象者 補助率・上限 申請期間(令和8年度) 窓口 公式URL
農業経営支援事業補助金(モノラック・クローラー運搬車) 湯浅町 町内の農業者 モノラックのレール:上限15万円(4分の1補助)。クローラー運搬車:上限10万円(4分の1補助) 予算の範囲内。産業建設課にご確認ください 産業建設課産業係 0737-64-1124 湯浅町公式
耕作放棄地再生事業補助金 湯浅町 耕作放棄地を再生して耕作する農業者 上限75万円(1アールあたり1万5千円) 予算の範囲内 産業建設課産業係 0737-64-1124 湯浅町公式
経営開始資金(新規就農者育成総合対策) 国・和歌山県・湯浅町 認定新規就農者(要件あり) 年間165万円(最長3年)(湯浅町公式の記載) 要件・募集時期は就農地の市町村(湯浅町産業建設課)へ。和歌山県経営支援課の公式ページもご確認ください 産業建設課産業係 0737-64-1124 和歌山県公式
経営継承応援資金 国・湯浅町 親等から経営を継承し発展させる後継者 年間50万円(1回のみ) 産業建設課にご確認ください 産業建設課産業係 0737-64-1124 湯浅町公式
経営発展支援事業補助金 国・和歌山県 新規就農者の機械・施設導入、修繕等 補助率・上限は県公式でご確認ください 県公式でご確認ください 産業建設課産業係 0737-64-1124 和歌山県公式
漁業担い手育成支援事業 湯浅町 漁業の新規担い手、船舶等の資格取得を目指す方 新規担い手育成や船舶等の資格取得に係る費用を支援。額は産業建設課にご確認ください 産業建設課にご確認ください 産業建設課産業係 0737-64-1124 湯浅町公式

農業者にとって現実的なのは、町独自の農業経営支援事業補助金です。モノラックのレール(上限15万円・4分の1補助)とクローラー運搬車(上限10万円・4分の1補助)は、みかん山の収穫・運搬の負担を直接減らす投資で、国の大型補助のように認定農業者の計画書が要るわけではありません。ただし予算の範囲内での交付なので、年度の早い時期に産業建設課へ相談して枠を確認するのが基本です。

新規就農を考えている方は、国の経営開始資金(年間165万円・最長3年)が柱になりますが、これは認定新規就農者になることが前提で、青年等就農計画を町に提出して認定を受ける手続きが先に来ます。湯浅町での農地確保と計画作成は産業建設課産業係、資金の募集時期は和歌山県の経営支援課が案内しています(和歌山県経営支援課)。

注目制度3つを解説:創業支援・空き家改修・持続化補助金

件数の多い一覧から、湯浅町で「使う人が多く、金額が大きく、他制度と組み合わせやすい」3つを選んで、使い方の要点を整理します。

① 湯浅町創業支援事業補助金:上限100万円・補助率10分の10、商工会の推薦が入口

町内で新たに創業(第二創業を含む)する個人・法人が対象で、対象経費は官公庁への申請書類作成費、事業所の改修費、設備費(汎用品・中古は除く)、試供品の製作費、知的財産権関連費、専門家指導の謝金、パンフレット印刷費などです。上限100万円で補助率10分の10という、自己負担なしで100万円まで出る設計は県内の町村でも珍しい部類です。

要件の中で見落としやすいのが「湯浅町商工会の推薦を得ていること」と「過去に本補助金の交付を受けていないこと」「町税等の滞納がないこと」です。推薦は事業計画の妥当性を商工会が確認するものなので、申請直前に飛び込んでも間に合いません。令和8年度の受付は6月30日で終了しているため、来年度の公開(例年4月1日更新)に向けて、今のうちに湯浅町商工会(湯浅えき蔵1階、0737-63-3535)で事業計画の相談を始めるのが最短ルートです。

なお、農業・林業・漁業・金融保険業での創業は対象外です。醤油や金山寺味噌の製造・小売、飲食、宿泊、ゲストハウス、伝建地区での物販などは対象になり得ますが、業種判定は要綱の「中小企業信用保険法施行令第1条に規定する業種」に基づくため、迷う場合は商工観光係に確認してください。

② 湯浅町空き家改修事業補助金:3分の2・上限100万円、着工前申請と県内事業者施工が条件

移住者側と空き家所有者側の双方が申請でき、補助率3分の2・上限100万円は、有田地域の近隣市町と比べても高い水準です。町のパンフレット「grow with」では「和歌山県が実施する空き家改修補助金を受ける方に対し、町から上乗せして補助」と説明されており、県の空き家改修補助と町の上乗せを合わせて申請する設計になっています。

注意点は3つです。第一に移住者は「申請年度の4月1日において65歳未満」であること。第二に工事は和歌山県内の事業者への委託が必須で、県外の知人の施工会社に頼むと対象外です。第三に着工前申請と、交付決定年度の3月31日までの実績報告です。年度末ぎりぎりに工事を始めると実績報告が間に合わないため、遅くとも秋までに申請を済ませる逆算が必要です。

湯浅町の空き家バンク(田舎暮らし応援空き家バンク)は「居住又は営業用として活用可能なもの」を登録対象としているため、店舗兼住宅として空き家を改修する構想も相談の余地があります。ただし空き家改修事業補助金は一般的な改修・リフォームが対象で、店舗設備は創業支援事業補助金側の経費になる可能性が高く、経費区分は事前にふるさと振興課と詰めてください。

③ 小規模事業者持続化補助金:湯浅町は「商工会地区」、様式4は湯浅町商工会で

町制度の受付が終わった今、事業者が年内に使える可能性が高いのが国の小規模事業者持続化補助金です。第20回公募要領(第8版)では補助率3分の2(賃金引上げ特例のうち赤字事業者は4分の3)、補助上限50万円で、インボイス特例+50万円・賃金引上げ特例+150万円(両特例で最大250万円)の上乗せがあります。対象経費は機械装置等費、広報費(チラシ等)、ウェブサイト関連費(補助金申請額の上限30万円・単独申請不可)、展示会等出展費、旅費、新商品開発費、借料、委託・外注費(店舗改装等)の8区分です。醤油蔵の直売スペースの改装や観光客向けのWebサイト制作は、この補助金の典型的な使い方です。

湯浅町は商工会議所ではなく商工会地区なので、申請に必須の「事業支援計画書(様式4)」は湯浅町商工会に発行を依頼します。第20回公募は申請受付が2026年11月5日(木)~12月15日(火)17:00で、様式4発行の受付締切は12月4日(金)です(第19回は2026年4月30日締切で受付終了)。締切以降の様式4発行依頼はいかなる理由でも受け付けられないため、11月中に商工会へ依頼してください。特例の要件など詳細は、必ず商工会地区の事務局公式サイトで公募要領を確認してください。

湯浅町商工会が1階に入るJR湯浅駅の複合施設「湯浅えき蔵」
写真: 妖精書士 / Wikimedia Commons (CC0)

湯浅町の補助金申請の共通手順と落とし穴

湯浅町の制度は課ごとに要綱が異なりますが、申請の流れは「事前相談→交付申請→交付決定→着手→実績報告→請求」の6段階でほぼ共通しています。

  1. 担当課に電話で事前相談:制度の存否・予算残・自分が対象かを確認。事業者はふるさと振興課商工観光係(0737-64-1112)、農漁業と住宅は産業建設課(0737-64-1124)、結婚は政策企画課(0737-63-2552)、太陽光は住民生活課(0737-64-1102)。
  2. 見積書と計画書を用意:空き家改修は県内事業者の見積、創業支援は商工会推薦のための事業計画、持続化補助金は経営計画書と補助事業計画書。
  3. 交付申請書を提出:町の制度は紙提出が基本。国の持続化補助金は電子申請(GビズIDプライムが必要)。
  4. 交付決定を待ってから契約・着工:決定前に契約・支払いした経費は原則対象外。
  5. 実績報告:領収書・写真・成果物を添えて年度内(多くは3月31日まで)に提出。
  6. 請求・入金:補助金は後払い。工事費や設備費は一度全額を自己資金で立て替える前提で資金計画を組む。
⚠ 注意:湯浅町の補助金で多い落とし穴

  • 着工後の申請:空き家改修・太陽光・耐震・伝建地区の修理はいずれも着工前申請が原則。工事を急ぐほど対象外になりやすい。
  • 春の締切を見逃す:創業支援(6月30日)・特産品開発(5月29日)は年度の最初の3か月で締まる。「4月1日に公式サイトを見る」をカレンダーに入れる。
  • 窓口の取り違え:持続化補助金の様式4は商工会議所ではなく湯浅町商工会。空き家改修は産業建設課ではなくふるさと振興課。
  • 同一経費の重複計上:町制度と国制度を併用する場合、同じ見積の同じ品目を2つに出すと両方とも返還対象になり得る。
  • 町税の滞納:創業支援など町独自制度は町税等の滞納がないことが要件。

補助金は「採択される」「満額もらえる」ことが保証された制度ではなく、要件を満たし、審査を経て、予算の範囲内で交付されるものです。特に町独自制度は予算が小さいため、年度後半は「今年度分は終了」となることがあります。制度を使う前提で投資判断をするのではなく、補助がなくても成り立つ計画に補助を上乗せする、という順番で考えるのが安全です。

よくある質問

湯浅町の補助金はいつ公開・更新されますか?

湯浅町公式サイトの制度ページは4月1日前後の更新が多く、令和8年度は創業支援事業補助金と観光バス誘致促進事業助成金が2026年4月1日に更新されています。太陽光・蓄電池の補助は5月22日から受付開始でした。年度初めにふるさと振興課・産業建設課・住民生活課のページを確認するのが確実です。

創業支援事業補助金は令和8年度中にまだ申請できますか?

公式ページの受付期間は「~6月30日(火曜日)」と記載されており、令和8年度の受付は終了しています。来年度に向けて、今から湯浅町商工会で事業計画の相談を進め、4月1日の公開後すぐに申請できる状態にしておくことをおすすめします。追加募集の有無はふるさと振興課商工観光係(0737-64-1112)にご確認ください。

小規模事業者持続化補助金の窓口は商工会議所ですか?

湯浅町は商工会地区です。事業支援計画書(様式4)の発行は湯浅町商工会(有田郡湯浅町湯浅1075-9 湯浅えき蔵1階、0737-63-3535)に依頼し、申請は商工会地区の事務局へ電子申請します。第20回公募は申請受付2026年11月5日~12月15日17:00、様式4発行の受付締切は12月4日です。商工会議所地区の事務局サイトと間違えないようご注意ください。

町外在住のまま空き家改修事業補助金を申請できますか?

移住者側の申請は「空き家所有者と物件の売買または賃貸借契約を締結した移住者」が対象なので、契約後に申請する流れです。申請年度の4月1日時点で65歳未満、工事は和歌山県内事業者へ委託、着工前に申請、の3条件を満たす必要があります。3親等内の親族との契約は対象外です。詳細はふるさと振興課にご確認ください。

醤油蔵や町家の外観修理に補助はありますか?

湯浅伝統的建造物群保存地区内であれば、町の「まちなみ保存事業補助金」により、伝統的建造物の修理と、それ以外の建物の修景(周囲と調和した修繕・新築)に補助を受けられる可能性があります。現状変更許可を受け、修理・修景基準に沿うことが条件で、補助率は修理事業が原則8割、修景事業が原則6割です(湯浅町公式)。上限額や対象範囲は教育委員会歴史文化財係(0737-64-1128)にお問い合わせください。年度ごとの事業のため、希望がある場合はなるべく早く相談してください。

まとめ:湯浅町の補助金は「4月1日・商工会・着工前」の3つを押さえる

湯浅町の制度は数が多い一方で、使い方のコツは3つに集約できます。

まとめ

  • 事業者:町の創業支援(上限100万円・10分の10)と特産品開発(上限50万円)は春締切。令和8年度は終了しているので、年内は国の持続化補助金を湯浅町商工会経由で、来年度は4月1日公開に合わせて申請。
  • 移住者・住民:空き家改修は3分の2・上限100万円(65歳未満・県内事業者・着工前申請)。40歳以下の住宅取得は新築100万円・中古40万円。東京圏からの移住は世帯100万円・単身60万円。結婚新生活は30万円・60万円で令和9年3月31日まで。
  • 農漁業:モノラックのレール上限15万円、クローラー運搬車上限10万円、耕作放棄地再生は上限75万円。新規就農の経営開始資金は年165万円・最長3年で、まず認定新規就農者に。
  • 共通:着工前申請、町税の滞納なし、後払いの資金計画。数値は必ず申請前に公式の最新要綱で確認。

補助金・助成金の情報は年度の途中でも予算消化や制度改正で変わります。この記事は2026年9月24日時点の公式情報に基づいて作成しており、申請時には湯浅町公式サイト(湯浅町の支援施策 grow with)、湯浅町商工会、和歌山県の各公式ページで最新の要綱・締切をご確認ください。


この記事の制作・監修
河原 将太(株式会社Tip 代表取締役社長)
国・和歌山県・各市町村の公式情報(公募要領・公式サイト)を確認したうえで制作しています。補助率・上限・締切は年度や公募回で変わるため、最新は各実施主体の公式サイトでご確認ください。 運営者情報 / 補助金を使ったWeb集客の無料相談(30分)
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