介護記録ソフト比較|補助金対象・料金・連携で選ぶ【主要7製品を一次情報で整理】

タブレットで介護記録を入力する施設職員のイメージ

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介護記録ソフト(介護ソフト)は、介護現場の記録業務・職員間の情報共有・介護報酬請求(レセプト)を支える基幹システムです。2026年度(令和8年度)も、介護ソフト導入を支援する「介護テクノロジー導入支援事業」(いわゆるICT補助金)が各都道府県で実施されており、要件を満たすソフトの導入・改修費用は、職員数に応じた上限額の範囲で補助対象になります。本記事では、施設長・事務長・DX担当者向けに、実在する主要製品の対応範囲と連携仕様、補助対象になる条件、選定チェックリスト、導入の流れを、厚生労働省の実施要綱・各社公式サイトなど一次情報に基づいて整理します。

【結論】介護記録ソフト選びの要点と補助対象の条件

  • 比較軸は5つ:①自事業所のサービス種別への対応 ②記録→情報共有→請求の「一気通貫」 ③ケアプランデータ連携標準仕様・LIFEへの対応 ④入力手段(タブレット・スマホ・音声入力) ⑤料金体系(公開/非公開・初期費用・法改正対応費)
  • 補助対象となる介護ソフトの基本要件は、実施要綱上「記録業務・情報共有業務・請求業務を一気通貫で行えること(転記等の業務が発生しないこと)」です
  • 居宅系サービスでは、最新版ケアプランデータ連携標準仕様に準拠したCSVの出力・取込機能を実装したソフトであることが対象要件になります
  • 新規導入だけでなく、既存ソフトの改修費(LIFE標準仕様対応の改修を含む)も補助対象です
  • 補助上限は職員数に応じて100万〜250万円、補助率は要件充足で「3/4を下限に都道府県が設定した率」が適用されます(詳細は都道府県の公募要領で要確認)
  • 介護ソフトは料金非公開(要見積)の製品が多数派です。公式サイトで料金を公開しているのはカイポケ、ナーシングネットプラスワンなど一部に限られます

介護記録ソフトとは|記録・情報共有・請求を一気通貫で処理する業務システム

介護記録ソフトとは、介護現場で発生する日々のケア記録・バイタル等の入力から、職員間・多職種間の情報共有、そして国保連合会への介護報酬請求(レセプト)までを一つの流れで処理する業務支援システムです。厚生労働省の「介護テクノロジー導入支援事業実施要綱」でも、介護ソフトなどのICT化は「介護記録・情報共有・報酬請求等の業務の効率化を図るとともに、介護サービスの質の向上を図るもの」と位置づけられています。

主要機能は次の4領域に整理できます。

機能領域 内容
記録 ケア記録・経過記録・バイタル等をタブレット・スマートフォンでその場で入力。定型文・写真・音声入力に対応する製品もあり、手書きとPCへの転記作業を削減
情報共有 申し送り・掲示板・多職種間の情報連携。事業所内だけでなく、居宅サービス計画書やサービス利用票(提供票)を他事業所とやり取りする外部連携も含む
請求(レセプト) サービス提供実績から介護給付費請求データを自動作成し、国保連へ伝送。実績と請求が連動することで転記ミス・返戻リスクを低減
加算・データ提出 科学的介護情報システム(LIFE)関連加算の様式作成とCSV提出、ケアプランデータ連携システムへの対応など、制度対応のためのデータ入出力

導入メリットの中心は「転記の廃止による記録業務時間の削減」と「実績連動による請求業務の効率化」です。紙の記録をPCに打ち直す運用では、同じ情報を複数回入力することになり、記録の抜け漏れや請求時の突合作業が発生します。記録・請求が一体化したソフトでは、現場で入力した実績データがそのまま請求データの基礎になるため、月初の請求業務の負荷が大きく変わります。実施要綱でも、補助率の引き上げ要件の一つとして「文書量を半減させる導入計画」が挙げられており、国も文書削減効果を重視しています。

タブレットで介護記録を入力する施設職員のイメージ
タブレットで介護記録を入力する施設職員のイメージ

タイプ別比較|施設系・在宅系・小規模事業所ではソフトの向き不向きが異なる

介護ソフトには「施設系(特養・老健等の入所サービス)に強い製品」「在宅系(訪問・通所)に強い製品」「訪問系の記録に特化した製品」があり、自事業所のサービス種別に対応しているかどうかが最初の絞り込み条件になります。以下は、実在確認できた主要7製品について、各社公式サイトの対応サービス一覧をもとに整理したものです(2026年7月7日確認。○=公式サイトに対応の記載あり、−=公式サイトの対応一覧に記載なし、△=要確認)。

製品名(提供会社) 施設系
(特養・老健等)
在宅系
(訪問・通所)
居宅介護支援 障がい福祉 小規模事業所の導入しやすさ
(料金公開・定額制)
カイポケ(エス・エム・エス)
※サ高住・有料は○
○ 料金公開・月額定額
ほのぼのNEXT(エヌ・デーソフトウェア) 要見積
ワイズマンシステムSP(ワイズマン) 要見積(料金ページあり)
絆Coreシリーズ(内田洋行ITソリューションズ) 要見積
ケアカルテ/ちょうじゅ(ケアコネクトジャパン) 要見積
Care-wing 介護の翼(ロジック)
※サ高住・有料は○

※訪問系特化
要見積
ナーシングネットプラスワン(プラスワンソリューションズ) ○ 料金公開・月額定額

※各社公式サイトの対応サービス掲載内容に基づく整理です。同一ベンダーでもサービス種別ごとに別製品・別オプションとなる場合があるため、契約前に必ず自事業所のサービス種別(介護予防・総合事業・加算算定の要否を含む)で見積・確認してください。

ざっくりした傾向としては、複数施設・多サービスを運営する法人はフルラインナップ型(ほのぼのNEXT・ワイズマン・絆Core・ナーシングネットプラスワン等)在宅系中心で料金の見通しを重視する事業所は料金公開型(カイポケ・ナーシングネットプラスワン)訪問介護の記録・サ責業務の効率化が最優先なら訪問特化型(Care-wing)+請求ソフト連携という組み合わせが検討の出発点になります。ただし優劣は事業所の体制・既存環境によって変わるため、後述のチェックリストで必ず複数社比較を行ってください。

主要介護記録ソフト7製品の特徴と連携対応(実在確認済み)

ここでは各製品の客観的な特徴を、公式サイトで確認できた範囲で紹介します。介護ソフトは料金非公開の製品が多く、公式に金額が確認できたもの以外は「要見積」と記載しています。表中の連携対応も公式サイト・公式発表で確認できた内容のみです。

製品名 LIFE対応 ケアプランデータ連携 音声入力 料金(公式確認分のみ)
カイポケ ○(LIFE関連加算に対応) ○(月額内・追加費用なし) 要確認 月額定額・初期費用0円。例:居宅介護支援5,000円/通所介護25,000円/訪問介護25,000円(税別・公式料金表より)
ほのぼのNEXT ○(標準仕様V4.1ベンダ試験実施済みと公式発表) ○(記録アプリで音声入力) 要見積(規模・構成により個別見積)
ワイズマンシステムSP ○(LIFE様式の入出力に対応) 要確認 要見積(公式サイトに料金案内ページあり)
絆Coreシリーズ 要確認 要確認 要確認 要見積
ケアカルテ/ちょうじゅ ○(LIFE帳票全種類に対応と公式記載) 要確認 ○(音声記録ツール「ハナスト」) 要見積(初期費用は初年度のみ、更新費用なしの体系と公式記載)
Care-wing 介護の翼 要確認 要確認(請求は連携先ソフト側で対応) 要見積
ナーシングネットプラスワン 要確認 月額8,000円〜の定額制。初期費用・更新費用・サポート費用0円(公式記載)

※「要確認」は本記事の確認時点で公式サイト上に明確な記載を確認できなかった項目です。非対応という意味ではありません。ケアプランデータ連携標準仕様への準拠状況は、国保中央会が公表するベンダ試験合格ソフト一覧でも確認できます。

カイポケ(株式会社エス・エム・エス)

タブレット・スマートフォンで入力した記録が請求データに連動するクラウド型ソフトです。居宅介護支援・通所介護・訪問介護(介護/障害福祉)・訪問看護・サ高住など14以上のサービス類型に対応し、公式サイトでサービス別の月額料金を公開している点が特徴です。初期費用・法改正対応費用・サポート費用・解約金は0円、ケアプランデータ連携機能も月額利用料内で追加費用なしと明記されており、2か月間の無料体験があります。

ほのぼのNEXT(エヌ・デーソフトウェア株式会社)

施設サービス(特養・老健等)から居宅介護支援、訪問・通所系、地域密着型まで広くカバーする統合型の介護ソフトです。ケア記録から介護請求までの連動、記録アプリでの音声入力に対応し、LIFE・ケアプランデータ連携の両方に対応しています。ケアプランデータ連携標準仕様V4.1のシステムベンダ試験実施済みであることを公式に発表しています。料金は事業所の規模・要望により個別見積です。

ワイズマンシステムSP(株式会社ワイズマン)

介護老人保健施設・介護老人福祉施設などの施設系、訪問・通所系、居宅介護支援、障がい福祉まで幅広い製品ラインナップを持つベンダーです。介護給付・予防給付・総合事業に対応し、LIFEの様式入力・出力、ケアプランデータ連携システムへの対応を公式に案内しています。医療機関向けシステムも手がけており、医療・介護間の連携を重視する法人で検討されることが多い製品群です。料金は個別見積です。

絆Coreシリーズ(株式会社内田洋行ITソリューションズ)

1984年製品化の「絆」シリーズを起源とするクラウド対応の高齢者介護システムです。入所・入居系、通所・訪問系、居宅介護支援、地域包括支援センターまでを製品群でカバーします。タブレット・スマートフォンからの記録閲覧・登録に加え、ナースコールや各種センサーの情報を自動で介護記録に取り込む機器連携を公式に打ち出しており、見守り機器と記録ソフトを組み合わせるパッケージ型導入と相性のよい設計です。料金は個別見積です。

ケアカルテ(CAREKARTE)/ちょうじゅ(株式会社ケアコネクトジャパン)

「記録・プラン・請求」までを一体で支援する介護ソフトで、公式サイトでは全国約19,000事業所での採用実績を掲載しています。介護保険サービス(入所・通所・訪問)と障がい福祉サービスに対応し、LIFEについては帳票全種類に対応、基本情報や他帳票からの自動転記で入力負荷を抑える設計です。AI音声記録ツール「ハナスト」により、手を止めずに記録・申し送りを音声で残せます。「ちょうじゅ」は同社の施設向け記録管理システムとして長年利用されてきた製品で、LIFE対応もケアカルテと同等と公式に案内されています。料金は個別見積(初期費用は初年度のみ、更新費用なしの体系)です。

Care-wing 介護の翼(株式会社ロジック)

訪問介護・障がい福祉・訪問看護・定期巡回・サ高住向けの訪問系特化型の記録ICTシステムです。利用者宅のICタグにスマートフォンをかざすだけでサービス開始・終了を記録でき、定型文や音声入力によりスマホ操作が苦手なヘルパーでも記録を完結できる設計です。公式サイトでは3,000超の事業所での導入実績を掲載しています。請求機能は「楽すけ」など外部の介護請求ソフトとの連携で実現する構成が案内されており、記録から請求までを複数ソフトの連携で組み立てるタイプです。料金は個別見積です。

ナーシングネットプラスワン(プラスワンソリューションズ株式会社)

2000年に全国で初めてASP(クラウド)型介護保険請求ソフトの販売を開始した老舗のクラウド型介護ソフトで、公式サイトでは全国6,000以上の事業所での利用実績を掲載しています。25種類以上のサービス種別に対応し、記録から国保連請求までの一気通貫、LIFE対応、ケアプランデータ連携システム対応を公式に案内しています。月額8,000円〜の定額制で初期費用・更新費用・サポート費用が0円と料金を公開しており、小規模事業所でもコストの見通しを立てやすい製品です。

補助金対象になる介護ソフトの条件|介護テクノロジー導入支援事業(ICT枠)

介護ソフトの導入費用は、都道府県が実施する「介護テクノロジー導入支援事業」のICT導入支援の対象です。地域医療介護総合確保基金を財源とし、毎年度、都道府県ごとに公募が行われます。実施要綱で定められた対象経費・要件の骨子は次のとおりです。

対象となる介護ソフトの要件(実施要綱より)

  • 一気通貫要件:記録業務、情報共有業務(居宅サービス計画やサービス利用票等を他事業所と連携する場合を含む)、請求業務を一気通貫で行えるソフトであること(転記等の業務が発生しないこと)
  • ケアプランデータ連携標準仕様への準拠:同仕様の連携対象となる介護サービス事業所の場合、最新版の標準仕様に準拠し、居宅サービス計画書・サービス利用票(提供票)のCSVファイルの出力・取込機能を実装した介護ソフトであること(活用促進のサポート体制が確認できること)
  • 複数ソフトの連携でも可:一気通貫要件は、複数のソフトウェアを連携させて実現する場合も要件を満たすと明記されています(記録特化型ソフト+請求ソフトの組み合わせなど)
  • 音声入力等を推奨:タブレット端末等による音声入力機能など、職員の入力負荷軽減機能が実装されている介護ソフトが推奨されています

対象経費の範囲|既存ソフトの改修費・端末・Wi-Fi・クラウド利用料も対象

対象経費 ポイント
介護ソフト(新規導入) 上記要件を満たすソフトの導入費用。毎月支払う利用料・リース費用も対象(当該年度分)
既存ソフトの改修費 既に使用している介護ソフトを補助要件(一気通貫・ケアプランデータ連携標準仕様)に適合させるための改修や、LIFE標準仕様に対応するための改修費用も対象と明記
タブレット・スマートフォン等 介護ソフトを使用するための持ち運び前提の端末、インカム等。据え置きのPC・プリンターは対象外。導入時は介護ソフトをインストールし業務専用とすることが条件
Wi-Fi環境の整備 Wi-Fiルーター等の機器購入・設置費用。毎月の通信費は対象外
保守・クラウド利用料等 クラウドサービス利用料、保守・サポート費、セキュリティ対策費など
バックオフィスソフト等 勤怠管理・シフト作成・人事給与等の業務効率化ソフト、電子サインシステム、AIを活用したケアプラン原案作成支援ソフトも、転記等の業務が発生しない(一気通貫の)環境が実現できている場合に限り対象

補助上限額と補助率

職員数(常勤換算) 基準額(上限)
1〜10名 100万円
11〜20名 150万円
21〜30名 200万円
31名以上 250万円

補助率は、「ケアプランデータ連携システム等を利用し連携先事業所が決まっている(在宅系)」「LIFE標準仕様に準じたCSVでLIFEにデータ提供している・提供予定」「文書量半減を実現させる導入計画」等の要件を満たす場合に3/4を下限に都道府県が設定した率、それ以外は1/2を下限とした率が適用されます。さらに、見守り機器等と組み合わせて複数の介護テクノロジーを導入する「パッケージ型導入」では、都道府県の定める400万〜1,000万円の範囲で基準額が設定されます。センサー機器との組み合わせを検討する場合は見守りセンサー比較の記事も参考にしてください。

【注意】補助上限・補助率・加算(例:令和8年度はケアプランデータ連携を5事業所以上と実施する場合の加算等が案内されています)・公募期間・必要書類は年度と都道府県によって異なります。また、多くの自治体で交付決定前に契約・支払いした経費は対象外とされます。申請前に必ず所在地の都道府県の最新の公募要領・実施要綱を確認してください。制度全体の解説は介護テクノロジー導入支援事業(ICT補助金)完全ガイドにまとめています。

補助を受けるためのその他の要件

  • IPA「SECURITY ACTION」の「★一つ星」または「★★二つ星」を宣言すること
  • 厚生労働省の生産性向上ガイドライン等を参考に業務改善計画を作成し、効果を報告・公表すること
  • LIFEによる情報収集や厚生労働省の効果検証事業等への協力
  • 短期入所・特定施設・小規模多機能・グループホーム・特養・老健・介護医療院等の施設系サービスでは、利用者の安全とサービスの質の確保・職員の負担軽減に資する方策を検討する委員会の設置
  • 訪問介護・通所介護等の居宅系サービスでは、ケアプランデータ連携システムの利用開始

介護記録ソフト選定チェックリスト|見積・デモで確認すべき8項目

厚生労働省も「介護ソフトを選定・導入する際のポイント集」を公表しており、ソフトの切り替え・新規導入時の確認観点を示しています。実務では以下の8項目を、候補2〜3社の見積・デモで横並び比較することをおすすめします。

チェック項目 確認ポイント
□ サービス種別対応 現在のサービス種別に加え、介護予防・総合事業、将来増やす予定のサービスまで対応しているか。多角化予定があるならフルラインナップ型が有利
□ 一気通貫の範囲 記録→実績→請求まで転記なしでつながるか。複数ソフト連携で構成する場合は、どこで手作業が発生するかを確認(補助要件にも直結)
□ レセプト・伝送対応 国保連へのインターネット伝送に対応しているか、伝送ソフトが別料金か、返戻管理・利用者請求(口座振替等)まで対応するか
□ データ連携・制度対応 ケアプランデータ連携標準仕様(最新版)準拠のCSV出力・取込、LIFE様式対応、法改正時のアップデート費用の有無
□ 既存端末・環境 手持ちのタブレット・スマホ・OSで動作するか、Wi-Fi整備が必要か(端末・Wi-Fi機器は補助対象になり得る)、見守り機器・ナースコール連携の要否
□ 入力のしやすさ 音声入力・定型文・写真記録など、ICTが苦手な職員でも使えるか。デモは事務職員だけでなく現場職員にも触ってもらう
□ サポート体制 導入時の初期設定・研修支援、請求期間中の電話サポートのつながりやすさ、データ移行支援の有無と費用
□ 料金体系 初期費用・月額・端末台数やユーザー数による従量課金の有無・オプション費用・解約時の条件。非公開の場合は必ず総額5年分で見積比較する
介護ソフトの見積書を比較検討する事務長のイメージ
介護ソフトの見積書を比較検討する事務長のイメージ

導入の流れ|補助金を使う場合は「交付決定前に契約しない」が鉄則

  1. 現状業務の棚卸し(1か月目):記録・請求・共有のどこに時間がかかっているかを洗い出し、削減目標(文書量・残業時間など)を数値で設定する。この内容がそのまま補助金申請時の業務改善計画の材料になります
  2. 情報収集・デモ(1〜2か月目):サービス種別対応で2〜3社に絞り、現場職員を交えてデモ・トライアルを実施
  3. 見積取得・比較(2か月目):初期+月額+端末+改修+データ移行の総額で比較。補助対象経費の切り分けをベンダーに確認
  4. 補助金の公募確認・申請(都道府県のスケジュールに依存):所在地の都道府県の公募期間・様式を確認し、業務改善計画・見積書等を添えて申請。交付決定前の契約・発注は補助対象外となるのが一般的なため、契約タイミングは必ず公募要領で確認
  5. 導入・データ移行・研修(交付決定後1〜3か月):利用者情報・過去記録の移行、マスタ設定、職員研修。請求の切り替え月は旧運用と並走期間を設けると安全です
  6. 効果測定・実績報告:削減効果を測定し、都道府県への実績報告・効果報告を行う。補助事業では導入後の報告が要件になっています

よくある質問(FAQ)

Q1. 補助金はいつ・どこに申請すればよいですか?

介護テクノロジー導入支援事業の実施主体は都道府県です。公募時期・回数・様式は都道府県ごとに異なり、年度前半(おおむね5〜8月)に公募が始まる自治体が多い一方、予算消化により早期終了する場合もあります。所在地の都道府県の介護保険担当課ページで最新の公募要領を確認してください。

Q2. すでに介護ソフトを使っています。乗り換えや改修も補助対象になりますか?

対象になり得ます。実施要綱では、新規導入費用に加えて、既存ソフトを補助要件(一気通貫・ケアプランデータ連携標準仕様)に適合させるための改修費用や、LIFE標準仕様に対応するための改修費用も対象経費として認められています。要件を満たすソフトへの乗り換えも対象です。

Q3. 記録特化型ソフトと請求ソフトの組み合わせでも補助対象になりますか?

実施要綱では、一気通貫の補助要件は「複数のソフトウェアを連携させることにより実現する場合も要件を満たす」と明記されています。Care-wingのような記録特化型ソフトと介護請求ソフトを連携させる構成でも、転記等の手作業が発生しない連携が実現できていれば対象になり得ます。連携の実装状況はベンダーと都道府県窓口の双方に確認してください。

Q4. 介護ソフトの料金相場はどのくらいですか?

介護ソフトは事業所の規模・サービス数・オプション構成で金額が大きく変わるため、料金非公開(個別見積)のベンダーが多数派です。公式に料金を公開している例では、カイポケがサービス別月額(居宅介護支援5,000円、通所介護・訪問介護各25,000円など・税別)、ナーシングネットプラスワンが月額8,000円〜の定額制です。非公開の製品は、初期費用・月額・端末・保守を含む5年総額で見積を取り、公開型製品と比較するのが実務的です。

Q5. ケアプランデータ連携システムとは何ですか?介護ソフトとの関係は?

国民健康保険中央会が運用する、居宅介護支援事業所とサービス提供事業所の間で居宅サービス計画書・サービス利用票(提供票)のデータをオンラインでやり取りする仕組みです(2023年4月本格稼働、2025年4月30日にV4対応版をリリース)。FAX・紙のやり取りと転記作業を減らせるため、補助金の補助率引き上げ要件・在宅系サービスの補助要件にも組み込まれています。利用には、厚生労働省のケアプランデータ連携標準仕様に準拠した介護ソフト側のCSV出力・取込機能が必要で、準拠状況は国保中央会が公表するベンダ試験の合格情報で確認できます。

補助金を使った介護ソフト導入を検討中の方へ

お住まいの都道府県の公募状況の確認方法、業務改善計画の書き方、対象経費の切り分けは「介護テクノロジー導入支援事業 完全ガイド」で詳しく解説しています。

ICT補助金ガイドを読む

最終確認日:2026年7月7日

一次情報・出典:

【免責】本記事は介護施設の記録・請求業務の効率化と補助金活用に関する情報提供を目的としたものであり、特定製品の購入を推奨するものではありません。製品の機能・料金・連携対応および補助金の要件・金額・公募期間は変更される場合があります。契約・申請の際は必ず各社公式サイト、所在地の都道府県の最新の公募要領・実施要綱をご確認ください。

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