この記事は2026年10月14日時点の公式情報(中小企業省力化投資補助金事務局・中小企業庁・御坊市・御坊商工会議所)に基づきます。
「人手が足りないのに、求人を出しても応募が来ない」。御坊市で製造業や食品加工、宿泊・飲食、小売を営む方なら、一度はそう感じたことがあるのではないでしょうか。
設備やシステムを入れて人手不足を補いたいけれど、数百万円の投資を自己資金だけで決断するのは怖い。しかも「省力化投資補助金」と検索しても、一般型とカタログ注文型のどちらが自社向きなのか、御坊市ではどこに相談すればいいのかが分かりにくい。そんな状態で止まっている方が多いはずです。
実は、この補助金は御坊市の小規模事業者なら補助率2/3、従業員5人以下でも上限750万円(一般型)と、小規模な会社ほど手厚い設計になっています。一方で、一般型の第8回公募は2026年10月16日(金)17時締切と目前です。
この記事では、御坊市の事業者向けに「誰が対象か」「いくら出るか」「いつまでに・どこに出すか」を公式情報だけで整理します。最後に御坊市内の相談窓口と、申請前に見落としやすい落とし穴もまとめました。
いくら:一般型は補助率1/2(小規模事業者は2/3)・上限750万〜8,000万円(従業員数で変動)、カタログ注文型は補助率1/2以下・上限500万〜1,000万円(賃上げ要件達成で750万〜1,500万円)
いつまで:一般型 第8回は2026年10月16日(金)17時締切。カタログ注文型は随時受付
どこへ:申請は国の事務局(中小企業基盤整備機構)へ電子申請。御坊市内の相談は御坊商工会議所(0738-22-1008)、市の商工担当は産業振興課(0738-23-5510)
| 制度名 | 中小企業省力化投資補助金(一般型/カタログ注文型) |
|---|---|
| 実施主体 | 中小企業庁(事務局:独立行政法人中小企業基盤整備機構) |
| 対象者 | 中小企業者、小規模企業者・小規模事業者、特定事業者の一部、特定非営利活動法人、社会福祉法人(一般型)/人手不足の状態にある中小企業等(カタログ注文型) |
| 補助率・上限 | 一般型:1/2(小規模事業者・再生事業者は2/3)、上限750万〜8,000万円(大幅賃上げ特例で1,000万〜1億円) カタログ注文型:1/2以下、上限500万〜1,000万円(賃上げ要件達成で750万〜1,500万円) |
| 申請期間 | 一般型 第8回:2026年9月18日(金)10時〜2026年10月16日(金)17時(採択発表は2027年2月上旬予定) カタログ注文型:随時受付 |
| 窓口 | 事務局コールセンター 0570-099-660(IP電話 03-4335-7595、平日9:30〜17:30) 御坊市内の相談:御坊商工会議所 0738-22-1008/御坊市産業振興課 0738-23-5510 |
| 公式URL | 中小企業省力化投資補助金(事務局) |

御坊市の事業者が使える省力化投資補助金とは(国の制度・2つの型)
省力化投資補助金は国(中小企業庁)の制度で、御坊市独自の上乗せはなく、一般型とカタログ注文型の2つの型から自社に合う方を選びます。
正式名称は「中小企業省力化投資補助金」です。事務局の説明では、人手不足に悩む中小企業等が、IoT・ロボット等の人手不足解消に効果がある設備を導入するための経費の一部を補助する制度とされています。「省力化」とは、機械やシステムで作業時間や人手を減らし、同じ人数でより多くの売上・付加価値を生むことです。
一般型とカタログ注文型の違い
| 一般型 | カタログ注文型 | |
|---|---|---|
| 導入するもの | 自社の現場に合わせた設備導入・システム構築(オーダーメイド可、ハードとソフトの組み合わせ可) | 事務局が登録した「カタログ」から汎用製品を選んで導入 |
| 申請の形 | 事業計画を作り、公募回ごとに電子申請(審査あり) | 登録販売事業者が申請をサポート、随時受付 |
| 補助率 | 1/2(小規模事業者・再生事業者は2/3) | 1/2以下 |
| 上限(従業員5人以下) | 750万円 | 500万円 |
| 向いている事業者 | 自社専用のラインやシステムを組みたい、投資額が大きい | 券売機・配膳ロボット・清掃ロボなど既製品を早く入れたい |
御坊市の小規模な飲食店や宿泊業で「既製品を1〜2台入れたい」ならカタログ注文型、製造業や食品加工で「自社の工程に合わせた設備を組みたい」なら一般型、という分け方が目安です。
御坊市独自の省力化補助はない(市の商工担当は産業振興課)
御坊市産業振興課の公式ページ(2026年10月14日確認)には、省力化投資補助金への市独自の上乗せや、設備投資向けの市単独補助は掲載されていません。同課の業務として記載があるのは「中小企業信用保証料補給及び小規模事業者経営改善資金等利子補給に関すること」です。補助金本体は国へ申請し、資金繰り(融資の保証料・利子補給)は市に相談する、という役割分担で考えてください。
対象者と基本要件(御坊市の事業者が満たすべき条件)
一般型は中小企業・小規模事業者・NPO法人・社会福祉法人が対象で、労働生産性と賃上げに関する4つの基本要件を満たす事業計画が必要です。
対象となる事業者
事務局公式では、一般型の補助対象者は「中小企業者、小規模企業者・小規模事業者、特定事業者の一部、特定非営利活動法人、社会福祉法人」です。カタログ注文型は「人手不足の状態にある中小企業等」とされています。
補助上限を決める従業員数は、公募要領(第7回・2026年6月版)では常勤従業員(中小企業基本法上の「常時使用する従業員」)で数えます。労働基準法第20条の「あらかじめ解雇の予告を必要とする者」が目安なので、短期のアルバイトは含まない場合があります。御坊市の家族経営の店舗なら「5人以下」の区分に入ることが多いでしょう。
一般型の基本要件(4つ)
事務局公式ページに掲載されている基本要件は次の4つです。
- 労働生産性の年平均成長率 +4.0%以上の増加
- 1人当たり給与支給総額の年平均成長率 +3.5%以上の増加
- 事業所内最低賃金が、事業実施都道府県の最低賃金 +30円以上の水準
- 従業員21名以上の場合のみ、次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画を公表等
3つ目の要件は和歌山県の最低賃金が基準です。和歌山県の地域別最低賃金は令和8年10月3日発効で時間額1,101円なので、目安としては時給1,131円以上が必要になります。ただし「いつ時点の最低賃金で判定するか」は公募要領に定めがあるため、厚生労働省の地域別最低賃金一覧と最新の公募要領で必ず確認してください。
特例(大幅賃上げ・最低賃金引上げ)
大幅賃上げ特例は、1人当たり給与支給総額の年平均成長率を基本要件の+3.5%にさらに+2.5%上乗せして合計+6.0%以上とし、事業所内最低賃金を県最低賃金+50円以上にする計画で、補助上限が引き上がります。
最低賃金引上げ特例は、公募要領(第7回・2026年6月版)によると、2024年10月から2025年9月までの間で、当該期間における地域別最低賃金以上〜2025年度改定の地域別最低賃金未満で雇用している従業員が全従業員数の30%以上である月が3か月以上ある事業者が対象で、中小企業でも補助率が2/3になります(小規模企業者・小規模事業者、再生事業者はもとから2/3のため対象外)。最低賃金近辺で雇用している御坊市の小売・飲食・宿泊業は該当する可能性があるので、賃金台帳で確認する価値があります。
補助率・補助上限額(一般型・カタログ注文型の表)
一般型は従業員数5区分で上限750万〜8,000万円、カタログ注文型は3区分で上限500万〜1,000万円、いずれも賃上げで上限が上がります。
一般型の補助率
| 事業者区分 | 補助率 |
|---|---|
| 中小企業 | 1/2(最低賃金引上げ特例の適用時は2/3) |
| 小規模企業者・小規模事業者、再生事業者 | 2/3 |
一般型の補助上限額(従業員数別)
| 従業員数 | 通常 | 大幅賃上げ特例 |
|---|---|---|
| 5人以下 | 750万円 | 1,000万円 |
| 6〜20人 | 1,500万円 | 2,000万円 |
| 21〜50人 | 3,000万円 | 4,000万円 |
| 51〜100人 | 5,000万円 | 6,500万円 |
| 101人以上 | 8,000万円 | 1億円 |
たとえば御坊市の従業員4人の食品加工業(小規模事業者)が900万円の省力化設備を入れる場合、補助率2/3で600万円が補助額の計算上の目安です(上限750万円以内、審査あり)。補助金は後払い(精算払い)なので、設備代金は一度自社で支払う必要があります。
カタログ注文型の補助上限額(2026年3月19日以降)
| 従業員数 | 通常 | 賃上げ要件達成時 |
|---|---|---|
| 5名以下 | 500万円 | 750万円 |
| 6〜20名 | 750万円 | 1,000万円 |
| 21名以上 | 1,000万円 | 1,500万円 |
補助率は1/2以下です。カタログ注文型は2回目以降の交付申請もできますが、事務局公式では「累計補助上限額(各申請時点の補助上限額×2)や追加要件がある」とされています。
補助対象経費と対象外経費(一般型)
一般型は「機械装置・システム構築費」が必須で、運搬費や専門家経費など6費目を組み合わせられますが、不動産・車両・家賃は対象外です。
対象になる経費(7費目)
- 機械装置・システム構築費(必須)
- 技術導入費
- 専門家経費
- 運搬費
- クラウドサービス利用費
- 外注費
- 知的財産権等関連経費
対象外になる経費の例
第7回公募要領では、交付決定前に発生した経費、不動産の取得費用、事務所の家賃、自動車等車両の購入費、汎用性があり目的外使用になり得るものなどが対象外と例示されています。御坊市の事業者で特に多いのが「配送用の軽トラック」「事務用のパソコン」を入れたいケースですが、車両は対象外、汎用性の高いパソコンも対象外になる可能性が高いので注意してください。

申請の流れと締切(一般型 第8回は2026年10月16日17時)
一般型はGビズIDプライムを取得して電子申請し、採択後に交付決定を受けてから発注、18か月以内に事業を完了して実績報告する流れです。
一般型 第8回公募のスケジュール
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| 公募開始 | 2026年8月18日(火) |
| 申請受付開始 | 2026年9月18日(金)10:00 |
| 申請締切 | 2026年10月16日(金)17:00 |
| 採択発表 | 2027年2月上旬(予定) |
締切は「17時」で、電子申請システムは締切直前にアクセスが集中しがちです。第9回以降の公募日程は2026年10月14日時点で公式に発表されていないため、今回に間に合わない場合は事務局サイトの更新を待つか、随時受付のカタログ注文型を検討するのが現実的です。
申請から入金までの手順(一般型)
- GビズIDプライムアカウントを取得する(発行に日数がかかるので最初に着手)
- 省力化する工程と導入設備を決め、労働生産性・賃上げの数値計画を入れた事業計画書を作る
- 公募期間内に電子申請システムから申請する
- 採択発表(第8回は2027年2月上旬予定)
- 交付申請をして交付決定を受けてから発注・契約・支払い
- 交付決定日から18か月以内に設備導入を完了し、実績報告
- 確定検査を経て補助金が入金される(精算払い)
カタログ注文型の手順
カタログ注文型は、事務局に登録された製品カタログから導入したい製品を選び、その製品を扱う登録販売事業者と共同で申請します。公募回の締切はなく随時受付なので、御坊市の飲食店が「今月中に券売機を決めたい」といった場面でも動けます。こちらもGビズIDプライムが必要です。
御坊市の相談窓口(商工会議所・市役所・県の支援拠点)
御坊市内で無料相談できるのは御坊商工会議所で、資金繰りは市の産業振興課、計画書の磨き込みは和歌山県よろず支援拠点、制度の詳細は事務局コールセンターに聞くのが近道です。
| 窓口 | 役割 | 連絡先 |
|---|---|---|
| 御坊商工会議所 | 経営指導員による経営相談。公式サイトで「ご相談はすべて無料、秘密厳守」と明記 | 御坊市薗350-28 0738-22-1008(平日8:30〜17:30) |
| 御坊市産業振興課 | 市の商工担当。信用保証料補給・小規模事業者経営改善資金等の利子補給 | 御坊市薗350番地2 0738-23-5510 |
| 和歌山県よろず支援拠点 | 国が設置した無料の経営相談所(運営:公益財団法人わかやま産業振興財団)。事業計画の相談 | 073-433-3100 |
| 中小企業省力化投資補助事業コールセンター | 制度・申請システムの問い合わせ | 0570-099-660(IP電話 03-4335-7595) 平日9:30〜17:30 |
御坊商工会議所の管轄は御坊市です。日高郡内(美浜町・日高町・由良町・印南町・みなべ町・日高川町)の事業者は各町の商工会が窓口になります。

御坊市の事業者が陥りやすい落とし穴
多い失敗は、交付決定前の発注、従業員数の数え間違い、賃上げ要件の軽視、締切直前のGビズID未取得の4つです。
2. 従業員数は「常勤従業員」で数える。短期のアルバイトを含めて区分を上げると、上限額の前提が崩れます。
3. 賃上げ要件は「努力目標」ではない。一般型は給与支給総額+3.5%/年と県最低賃金+30円が基本要件です。計画未達の場合の扱いは公募要領で確認してください。
4. GビズIDプライムの発行待ちで締切に間に合わない。申請の前提になるアカウントなので、補助金を使うか迷っている段階でも先に取得しておくと安全です。
もう一つ、カタログ注文型はカタログに載っていない製品は対象にできません。「この機種を入れたい」が先にある場合は、事務局サイトの製品カタログで掲載の有無を確認し、無ければ一般型での申請を検討します。
よくある質問
Q. 御坊市独自の省力化投資補助金はありますか?
2026年10月14日時点で、御坊市産業振興課の公式ページに市独自の省力化補助や国制度への上乗せは掲載されていません。補助金は国の中小企業省力化投資補助金に申請し、資金繰りの支援(信用保証料補給・利子補給)は産業振興課に相談する形になります。
Q. 一般型とカタログ注文型は両方申請できますか?
同じ設備に二重に補助を受けることはできません。別の設備であっても、重複の扱いや累計上限は公募要領と事務局コールセンターで確認してください。カタログ注文型の2回目以降の申請には「累計補助上限額(各申請時点の上限×2)や追加要件」があると公式に示されています。
Q. 第8回に間に合わない場合、次の公募はいつですか?
第9回以降の日程は2026年10月14日時点で公式発表されていません。事務局サイト(shoryokuka.smrj.go.jp)と中小企業庁の公募情報ページで更新を確認してください。急ぐ場合は随時受付のカタログ注文型が選択肢になります。
Q. 宿泊業や飲食業でも使えますか?
業種による除外は事務局公式の対象者欄には記載がなく、中小企業者・小規模事業者であれば申請できます。配膳ロボットや自動チェックイン機のような製品はカタログ注文型に多く、御坊市の旅館・飲食店で検討しやすい型です。ただし中小企業の定義(資本金・従業員数)は業種ごとに異なるので、公募要領の定義表で確認してください。
Q. 補助金はいつ入金されますか?
精算払いのため、設備導入と支払いを済ませて実績報告し、確定検査を受けた後に入金されます。一般型は交付決定から最長18か月の事業期間があるので、設備代金のつなぎ資金は御坊市の利子補給制度や日本政策金融公庫なども含めて先に手当てしておくと安心です。
参考(公式):中小企業省力化投資補助金 一般型/同 カタログ注文型/中小企業庁 第8回公募要領の公開案内/一般型 公募要領(第7回・2026年6月版 PDF)
この記事は2026年10月14日時点の公式情報に基づきます。補助率・上限・締切は公募回ごとに変わるため、申請前に必ず最新の公募要領でご確認ください。
