この記事は2026年10月3日時点の公式情報に基づきます。
和歌山市で出産や子育てを控えて、「出産祝い金はいくらもらえるのか」「保育料は結局いくらかかるのか」と調べていませんか。
制度ごとに担当課も申請先も違うため、市のページを行き来しても全体像がつかみにくいのが実情です。申請しないと受け取れない給付もあり、後から気づいて期限を過ぎてしまうことは避けたいところです。
- 妊娠・出産の給付は「妊婦支援給付金」。妊娠届出時に5万円、出産後に胎児の数×5万円(和歌山市・地域保健課)
- 保育料は3〜5歳児と、0〜2歳児の市町村民税非課税世帯が0円。0〜2歳児の課税世帯は階層別で、きょうだいがいれば半額・無料の軽減があります(保育こども園課)
- 令和8年度は物価高騰対応妊婦支援金(対象期間の妊娠につき3万円)もあり、申請期限は令和9年1月31日です
この記事では、和歌山市の公式ページと「令和8年度 保育所・認定こども園(保育部分)利用申込ご案内」で確認できた金額・期限・窓口だけを整理しました。最後に、申請漏れが起きやすい落とし穴もまとめています。

和歌山市の子育て支援の全体像(令和8年度・2026年度)
和歌山市の子育て支援は「妊娠・出産時の給付」「保育料の軽減」「医療費・手当」の3つに分けると整理しやすくなります。
先にお伝えしておくと、和歌山市の公式サイトでは「出産祝い金」という名称の制度は確認できませんでした。出産時に受け取れる市の給付として案内されているのは「妊婦支援給付金」です。以前の「和歌山市出産・子育て応援給付金」の現在の取り扱いは、和歌山市地域保健課の公式サイトでご確認ください。
| 制度名 | 妊婦支援給付金/物価高騰対応妊婦支援金/保育料(利用者負担額)の無償化・多子軽減/育児支援助成事業/こども医療費助成制度/児童手当 |
|---|---|
| 実施主体 | 和歌山市(保育料の多子軽減と育児支援助成は、和歌山県の「紀州っ子いっぱいサポート」を市町村とともに実施) |
| 対象者 | 和歌山市に住民票(住民登録)のある妊婦・子育て世帯(制度ごとに要件あり) |
| 補助率・上限 | 妊婦支援給付金:妊娠届出時5万円+出産後に胎児の数×5万円/物価高騰対応妊婦支援金:対象期間の妊娠につき3万円/保育料:3〜5歳児と0〜2歳児の非課税世帯は0円/育児支援助成:年15,000円上限 |
| 申請期間 | 制度ごとに異なる(本文の各章を参照) |
| 窓口 | 地域保健課 073-488-5120/保育こども園課 073-435-1064/こども家庭課 073-435-1219/子育て支援課 073-435-1329 |
| 公式URL | 和歌山市「妊婦支援給付金について」 |
和歌山市の出産時の給付は「妊婦支援給付金」(出産祝い金にあたる制度)
和歌山市で妊娠・出産時に受け取れるのは、2回に分けて支給される妊婦支援給付金です。
対象は、申請時に和歌山市に住民票のある妊婦の方です。金額と案内の時期は次のとおりです。
| 回 | 金額 | 案内の時期 | 申請期限 |
|---|---|---|---|
| 1回目 | 5万円 | 保健センターでの妊娠届出時 | 胎児心拍確認日から2年以内 |
| 2回目 | 胎児の数×5万円 | 出産後の乳幼児全戸訪問(こんにちは赤ちゃん事業)など | 出産予定日の8週間前から2年以内 |
申請は、面談時に案内されるURLとID・パスワードを使ってスマートフォンで行います。振込までは1〜2か月かかると案内されています。流産等の場合も対象になり得るため、該当する方は地域保健課へご相談ください。
令和8年度の上乗せ:物価高騰対応妊婦支援金
物価高騰対応妊婦支援金は、和歌山市に住民票があり、令和7年10月1日から令和8年12月28日までに和歌山市へ妊娠届出書を提出した妊婦の方が対象で、支給額は対象期間の妊娠につき3万円です。該当の妊娠で令和8年3月31日までに出産を終えている方は対象外で、別制度の「和歌山市物価高騰対応子育て支援金」(こども家庭課)の対象と案内されています。
令和8年4月1日以降に妊娠届出をした方は、保健センターで申請書を提出します。申請期限は令和9年1月31日(厳守)です。妊娠届出がこれからの方は、届出の場で必ず確認してください。
詳しくは和歌山市「物価高騰対応妊婦支援金について」をご確認ください。
和歌山市の保育料(利用者負担額)はいくらか
和歌山市の保育料は、3〜5歳児と0〜2歳児の市町村民税非課税世帯が0円、それ以外の0〜2歳児は市町村民税額で決まる階層別です。
保育料は正式には「利用者負担額」といい、保育所や認定こども園(保育部分)を利用する世帯が支払う月額のことです。令和元年10月に始まった国の幼児教育・保育の無償化(こども家庭庁)により、3〜5歳児クラスは全員が対象です。
0〜2歳児(市町村民税非課税世帯を除く)は、児童と生計を同一にする父母の市町村民税額の合計で階層が決まります。令和8年度の利用申込ご案内に掲載されている利用者負担額表(月額・令和7年10月1日現在)から、主な階層を抜粋します。
| 階層 | 定義 | 標準時間 | 短時間 |
|---|---|---|---|
| A・B1・B | 生活保護世帯等/市町村民税非課税 | 0円 | 0円 |
| C2 | 均等割のみ課税(ひとり親世帯等以外) | 10,700円 | 10,700円 |
| C10 | 所得割59,600円以上77,101円未満(ひとり親世帯等以外) | 24,900円 | 24,500円 |
| D1 | 所得割77,101円以上97,000円未満 | 30,000円 | 29,500円 |
| D3 | 所得割119,900円以上137,100円未満 | 40,900円 | 40,300円 |
| D5 | 所得割169,000円以上301,000円未満 | 54,900円 | 54,000円 |
| D7 | 所得割397,000円以上 | 74,000円 | 72,800円 |
ひとり親世帯等にあたるC1・C3・C5・C7・C9の階層は、標準時間・短時間とも4,500円です。公立・私立のどの施設を利用しても利用者負担額は同じで、0〜2歳児の給食費は利用者負担額に含まれます。
全階層の金額は和歌山市「令和8年度 保育所・認定こども園(保育部分)利用申込ご案内」(PDF)でご確認ください。

きょうだいがいる世帯の保育料軽減(第2子・第3子)
和歌山市では、生計を同じにする子どもが2人以上いる世帯は、階層に応じて第2子以降の保育料が半額または無料になります。
和歌山県は、2人以上の子どもを育てる世帯の負担を軽くする「紀州っ子いっぱいサポート」を市町村とともに実施しており、第2子には年収360万円未満相当の所得制限があります。和歌山市の利用申込ご案内では、階層別に次のように示されています。
| 階層 | 申請不要で受けられる軽減 | 申請書を出すと |
|---|---|---|
| C1・C3・C5・C7・C9 | 1子目の年齢に関係なく、2子目以降は無料 | ― |
| C2・C4・C6 | 1子目の年齢に関係なく、2子目半額・3子目以降は無料 | 2子目も無料 |
| C8・C10・D1〜D7 | 保育所・認定こども園・幼稚園等を利用中の子どもが2人以上いる場合、2人目は半額・3人目以降は無料 | 同一世帯に扶養している子どもが3人以上(幼・保を利用中かは問わない)の場合、3子目以降は無料 |
ポイントは、「申請書を出すことにより」無料になる区分があることです。C2・C4・C6の第2子と、C8・C10・D1〜D7の第3子以降は、要件を満たしていても申請しなければ軽減が広がりません。申請書の様式や提出時期は保育こども園課でご確認ください。
あわせて、和歌山市は独自の年少扶養控除計算を行っており、扶養している19歳未満の子どもが2人以上いる場合は、父母の市町村民税所得割額の合計から3,600円を控除して階層を判定します。
医療費・手当・一時預かりの助成もあわせて確認
保育料以外にも、和歌山市では医療費・児童手当・一時預かり等の利用料について支援があります。
| 制度 | 対象 | 内容 | 窓口 |
|---|---|---|---|
| こども医療費助成制度 | 和歌山市に住民登録があり健康保険に加入している、満18歳に達する日以後の最初の3月31日までの子ども | 入院・通院・調剤・補装具の保険診療自己負担額と、入院時食事療養費自己負担額の半額 | こども家庭課 |
| 児童手当 | 18歳到達後最初の3月31日までの児童を養育している方 | 月額:3歳未満15,000円、3歳以上10,000円(第1子・第2子)、第3子以降30,000円 | こども家庭課 |
| 育児支援助成事業 | 市内に住民登録があり、小学生以下の子どもを3人以上養育し、就学前の子どもを養育している世帯 | 一時預かり・ファミリー・サポート・センター・病児保育等の利用料を年15,000円上限で助成 | 子育て支援課 |
こども医療費助成制度は、令和4年8月から受給資格に所得制限がありません。受給資格証の交付申請はオンラインまたはこども家庭課への持参・郵送で行います。
児童手当は偶数月の10日に前月分まで(2か月分)が支給されます。出生や転入のときは、異動日の翌日から15日以内に申請すれば申請月分から支給されるため、出生届と同じ日に手続きを済ませるのが安全です。
育児支援助成事業の申請期限は、対象事業の利用後、最初の3月31日まで(3月利用分は4月末日まで)で、予算に達し次第終了とされています。詳細は和歌山市「育児支援助成事業」をご覧ください。
申請の流れと締切、和歌山市の窓口
妊娠届出→出産→保育所申込の順に、それぞれの窓口で手続きを進めます。
- 妊娠届出(保健センター):妊婦支援給付金1回目と、物価高騰対応妊婦支援金の案内を受けます
- 出産後:乳幼児全戸訪問などで妊婦支援給付金2回目の案内を受け、こども家庭課で児童手当とこども医療費の手続きをします
- 保育所・認定こども園の利用申込:市役所東庁舎2階の保育こども園課で申し込みます。面接による家庭調査があるため、郵送では受け付けていません
保育所の年度途中入所は、利用希望月の前々月16日〜前月15日が受付期間です(土日祝の場合は前後の平日に調整)。令和8年度の案内では、たとえば12月利用は10月16日〜11月13日、令和9年1月利用は11月16日〜12月15日、2月利用は12月16日〜1月15日、3月利用は1月18日〜2月15日とされています。
なお、令和8年4月利用の申込受付(令和7年11月7日〜11月28日)はすでに終了しています。令和9年4月利用の受付期間は、この記事の確認時点では公式で確認できていません。前年度の日程は参考値にとどめ、和歌山市保育こども園課の公式ページでご確認ください。
| 窓口 | 担当する制度 | 所在地・電話 |
|---|---|---|
| 健康局 健康推進部 地域保健課 健康総務班 | 妊婦支援給付金・物価高騰対応妊婦支援金 | 〒640-8137 和歌山市吹上5丁目2番15号/073-488-5120 |
| 福祉局 こども未来部 保育こども園課 | 保育所・認定こども園の利用申込、保育料 | 〒640-8511 和歌山市七番丁23番地 東庁舎2階/073-435-1064 |
| 福祉局 こども未来部 こども家庭課 | こども医療費助成・児童手当 | 〒640-8511 和歌山市七番丁23番地/073-435-1219 |
| 福祉局 こども未来部 子育て支援課 | 育児支援助成事業 | 〒640-8511 和歌山市七番丁23番地/073-435-1329 |

和歌山市の子育て支援でよくある落とし穴
制度を知っていても、申請のタイミングや思い込みで受け取り損ねるケースがあります。
- 「3歳になったら保育料0円」ではない:年齢は4月1日時点で判定されます。年度途中で3歳になっても、その年度中は無償化の対象外です(市町村民税非課税世帯を除く)
- 多子軽減は申請が必要な区分がある:前章のとおり、階層によっては申請書を出して初めて無料になります
- 保育料は9月に変わる:税額や世帯構成の変更、上の子の小学校入学で、負担額が大きく増減することがあります
- 物価高騰対応妊婦支援金は期限が短い:妊婦支援給付金は2年以内ですが、こちらは令和9年1月31日が期限です
- 月途中の退所でも1か月分:利用者負担額は1か月単位で、原則として日割り計算はできません
事業者の方は、従業員の復職時期の相談にも使える知識です。育児休業からの復職の場合、慣らし保育のため復職月の1か月前から利用申込ができると案内されています。
よくある質問
和歌山市に出産祝い金はありますか?
和歌山市の公式サイトでは「出産祝い金」という名称の制度は確認できませんでした。妊娠・出産時の給付としては妊婦支援給付金があり、妊娠届出時に5万円、出産後に胎児の数×5万円が支給されます。対象は申請時に和歌山市に住民票のある妊婦の方です。
和歌山市の保育料は第2子から無料になりますか?
階層によります。令和8年度の利用申込ご案内では、C1・C3・C5・C7・C9の階層は申請不要で2子目以降が無料、C2・C4・C6の階層は2子目半額で、申請書を出すと2子目も無料になります。C8・C10・D1〜D7の階層は、保育所等を利用中の子どもが2人以上いる場合に2人目が半額です。
3〜5歳児は給食費も無料ですか?
いいえ。3〜5歳児は保育料が0円ですが、給食費は別途必要です。年収360万円未満相当の世帯や第3子以降の子どもは副食費が免除されますが、主食費は階層・家族構成に関係なく支払います。
保育所の申込はいつまでに、どこへ出せばよいですか?
年度途中の入所は、利用希望月の前々月16日から前月15日までに、和歌山市役所東庁舎2階の保育こども園課(073-435-1064)へ申し込みます。面接による家庭調査があるため郵送では受け付けていません。4月入所は別に申込期間が設けられます。
まとめ:和歌山市の子育て支援は「届出の日」に確認する
和歌山市の子育て支援は、妊娠届出・出生届・保育所申込の各タイミングで窓口に確認すれば、申請漏れを防げます。
- 出産時の給付は妊婦支援給付金(5万円+胎児の数×5万円)。令和8年度は物価高騰対応妊婦支援金(3万円・期限は令和9年1月31日)も対象か確認
- 保育料は3〜5歳児と0〜2歳児の非課税世帯が0円。0〜2歳児の課税世帯は階層別で、きょうだいがいれば半額・無料の軽減あり
- 多子軽減は申請が必要な区分があるため、保育こども園課(073-435-1064)に確認
金額や要件は年度ごとに見直されます。申請前に必ず各制度の公式ページで最新の内容をご確認ください。
この記事は2026年10月3日時点の公式情報に基づきます。
